Q-info 第89号 2015年05月発行
【一丁噛】
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いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第84回:投票率
今年は統一地方選挙の年。統一地方選挙とは、地方公共団体における
選挙日程を全国的に統一して実施される地方選挙のことで、ある一定期間に
任期満了となる都道府県や市区町村の首長および地方議会議員について4年に
1度実施されます。
今年はその年にあたり、4月上旬に都道府県知事や政令指定都市の市長、
ならびにそれぞれの地方議会議員選挙が、下旬に政令指定都市以外の市町村の
首長・議会議員選挙が行われています。
シスポートがある京田辺市ではこの原稿を書いている4月24日現在、会社の
まわりを選挙カーが走っています。
ところで、先頃行われた統一地方選前半戦の41道府県議選の投票率は、
岐阜県を除き40道府県で前回を下回り、平均は前回比3.10ポイント減の
45.05%だったそうです。選挙権を持つ人の半分も投票に行かない!
なんてどういうことでしょうか。
選挙に行ってもなにも変わらない、私の一票なんて影響がない、入れたい人が
いない、・・・・・・など理由はいろいろでしょうが、国民一人一人が
持っている権利を行使しないなんてもったいないと思います。日本国憲法は
その前文で主権が国民にあることを宣言しています。すなわち、国や地方の
政治に対して国民の一人一人が責任を持つということです。
権利を行使しないで、国が悪い、行政が悪い、世の中が悪いとは言えないと
思います。
また更に、41道府県議選で無投票当選が総定数の約2割を占めたと
いうことで、選挙に対する関心の低さを表しました。
議員になって我が町を良くしたいという気概のある人が少なくなってきたと
いうことでしょうか。
いずれにしても、政治に対する関心が低いのは間違いありません。
政治家が悪いのか、国民が悪いのか。
少子化、高齢化、地方の衰退、集団的自衛権、TPP、などなど・・・・・・。
これから解決していかなければならない問題や、対応していかなければならない
問題が一杯あります。人任せにしておいて、ハッと気付いたとき、とんでもない
社会になっていたということにならないことを願っています。