Q-info 第77号 2014年05月発行 一丁噛
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いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第74回:乾杯条例
京都市東山区のホテルで「地酒フェスタ」というイベントが行われ参加してきました。
京都府下の25の蔵元が出展しており、参加費(当日3,000円、前売2,500円)がいるのですが、
各ブースでは無料で試飲できる銘柄が用意してあり、大勢の人で賑わっていました。
『京都市清酒の普及の促進に関する条例』いわゆる“乾杯条例”を全国に先駆けて制定した京都市だけに
門川京都市長も来られており、参加者と日本酒談義などを交わしておられました。
乾杯条例は昨年1月に京都市議会が議員提案の条例として制定したもので、ビールやシャンパンでは
なく清酒による乾杯の習慣を広め、日本文化への理解を深めることを目的としています。
私もいろいろな会合に出向きますが、その条例が制定されてからは日本酒での乾杯が一般的に
なってきました。
この京都市のユニークな取り組みが注目され、いまや全国各地で乾杯条例の制定が広がっています。
原料米「山田錦」の産地で知られる加東市、三木市(兵庫県)など一気に酒どころの自治体を中心に
広がり、今や一般的に乾杯条例と言われるものは50近くの自治体で施行されています。
それぞれ地元の活性化を狙って特産品である日本酒などでの乾杯を推奨するものです
が、清酒だけではなくワイン(北海道富良野市)や焼酎(鹿児島県)などでの乾杯を促すものもあります。
変わったところでは、北海道中標津町の牛乳消費拡大応援条例などというのもあり、いまや
乾杯条例ブームと言えるのではないでしょうか。
そういえば一時期の焼酎ブームはどうなったんでしょうね。焼酎ブームで今まで焼酎を飲まなかった
人たちが焼酎を飲むようになり、スナックなどでも焼酎が定番となりました。ブームは少し下火に
なったけど焼酎はしっかりと定着したということですね。
私は若いときには焼酎なんてまったく飲まなかった(あまり知らなかった)んですが、
焼酎ブーム以降、健康のためとかいいながら飲むようになりました。しかし近年、
「やっぱり日本酒が旨いなぁ」とか言って日本酒に回帰し、京都の地酒を飲んで地域
貢献にも寄与しようと思っている今日この頃です。