[Q-info208]新幹線連結外れ【”一丁噛”が行く!】
第193回:新幹線連結外れ
先月に引き続き新幹線ネタが続いてしまいますが、3月6日、東北新幹線の「はやぶさ」と「こまち」が走行中に連結部分が外れたという事故が発生しました。昨年9月にも同様の事故が起きており、運輸安全委員会は2度のトラブルを踏まえ、重大事故につながりかねない「重大インシデント」と認定しました。
さてこの話、まずは東海道・山陽新幹線では見られない“連結”という話からしましょう。
新幹線はフル規格新幹線とミニ新幹線とに分類されます。
フル規格新幹線というのは、東海道新幹線や山陽新幹線、それに東北新幹線など、新たに新幹線として敷設された踏切のない高速鉄道の高規格の専用線です。
それに対して、山形新幹線と秋田新幹線はミニ新幹線と呼ばれ、在来線の線路幅を新幹線と同じ標準軌に広げてフル規格新幹線と直通運転が出来るようにしたものです。在来線を走るのですから車両の大きさは在来線と同じ、つまりフル規格新幹線の車両より小ぶりとなります。
逆にいえば、フル規格新幹線の車両はミニ新幹線には乗り入れられないということになります。
そこで東京から秋田まで直通運転しようとすれば、フル格新幹線の車両(はやぶさ)とミニ新幹線の車両(こまち)を連結して盛岡まで行き、盛岡で“こまち”を切り離して秋田まで行くという運用をしています。のぼりはその逆で、盛岡で青森から来た“はやぶさ”と秋田から来た“こまち”を連結して東京まで行くようになっています。
なので、東京から盛岡まではフル規格車両の“はやぶさ”とミニ規格車両の“こまち”がつながった状態で走っているのです。(山形新幹線も同じように福島までフル規格新幹線(やまびこ)とミニ新幹線(つばさ)を連結して走り、福島でそれらを切り離しています)
そんな運用の中で今回の事故が起こったのですが、どうやら走行中に電気的な異常が発生し、連結が外れたということのようです。そして、走行中に連結解除されないように当面は連結器を固定する金具を付けて走らせるとのことで、技術の粋を集めている新幹線で物理的に連結解除されないようにして走らせるという、なんともお粗末な対応となっています。
恐らくノイズ信号かなにかで誤動作したのではないかと思われますが、精密な電子機器がノイズなどで誤動作する危険性を示しているのではないでしょうか。
いろいろな電子機器に囲まれて生活している私たちも常にそんな危険にさらされているのでしょうね。
(一丁噛)