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Q-info 第203号 2024年11月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

第178回 株式会社加藤重

お話を伺った方 代表取締役 加藤 成一 様  相談役 加藤 陽一 様
会社の所在地  〒604-8104 京都市中京区木之下町298番地
電話番号    TEL 075-708-2143 FAX 075-223-1082
事業内容    オーダースーツ製作
HP      https://www.katoju.co.jp/

100年の歴史を背負い次世代へ
    ~個性を活かすお手伝いをします~

 十数年前にある経営者交流会で知り合い、それ以来親しくさせていただいている加藤陽一さんにお会いすべく、加藤重さんにお邪魔しました。
加藤さんはいろいろな会に参加されており、お目にかかることも多いのですが、お店にお邪魔するのは10年ぶりくらいです。
 お店に入るなり息子さんも出てこられて社長としてご紹介いただきました。息子さんにうまく事業承継された由、ひと安心ですね。

服地卸からテーラーへ

 同社は1922年(大正11年)の創業ということですので、創業100年を超えられたところですね。
もともとは綿布、生地の卸業として創業されました。服地を仕立て屋さんに卸すことをメインになさっておられ、洋服の普及と共に発展してこられました。
 そんな生地の卸業に転機が訪れます。2011年3月11日に東日本大震災が発生。知り合いの紹介で福島から京都に疎開されてきた方を加藤さんのところで面倒みることになりました。
その方はお父さんが福島でテーラーをやっておられ、ご自身も仕立ても出来るということから“重太郎”というブランドでオーダースーツのテーラーとしての事業も始められました。事業は順調に推移するのですが、その方が京都を離れることになりました。しかし、せっかく立ち上げたブランドでもあるのでテーラー事業を継続することにしました。とはいうものの、もともとはテーラーに生地を卸す仕事。あまりおおっぴらには出来ず、比較的高級なものを中心に展開してこられました。
映画俳優の衣装なども手掛けてこられ、映画で使われたこともあるそうです。
 また、京都府から“京の老舗”表彰も受けられ、地元密着のテーラーとして頑張っておられます。

テーラーからコンサルへ

 最近は量販店でもオーダースーツを宣伝しています。しかし安いだけに、オーダーとは言うもののパターンに合わせているだけ。しかも生地もあまり良くないとか。
 オーダースーツは一度作るとやみつきになるとおっしゃいます。自分にしっかりフィットしたスーツは着心地が違うんですね。いい生地で仕立てのいいパリッとしたスーツは長く着れるので値打ちがあります。
 高齢化に伴い、リタイアした人がどんな普段着を着たら良いかわからないという人が増えてきました。そこで、コンサル的に普段着のコーディネートをして固定客の確保をしていきたいとおっしゃっていました。
 私も普段着はあまり持っていなくて、なにを着たら良いのか、どんなのを買ったら良いのかがわかりません。
これからの時代に合ったコーディネートサポート、期待しております。

(米田)