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Q-info 第187号 2023年7月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第162回

お伺いした会社 山樹建装株式会社
お話を伺った方 代表取締役 山田 直樹 様
会社の所在地  〒612-0815 京都府京都市伏見区深草飯食山町21-16
電話番号    TEL 075-647-0589  FAX 075-647-0579
事業内容    マンションリフォーム全般・建築塗装・防水工事・増改築工事
HP      https://www.sankikenso.co.jp/

 今回は山樹建装㈱の山田社長をお訪ねしました。山田社長とは中小企業家同友会のメンバーとしてかなり以前から親しくさせていただいているものの建築関係のお仕事だと認識していた程度でした。建築関係と言っても幅が広いので具体的にどんなことをやっておられるのか知らなかったので、お目に掛かるなり単刀直入に『なに、やったはりますねん?』とお聞きしたら、基本は塗装業だとおっしゃいました。
しかし新築以外の建築工事もやっており、現在は塗装とそれ以外の売上は半々くらいとのことでした。

 以前、文化財関係の仕事もやっているとお聞きしたことがあったのですが、広島厳島神社の大鳥居の塗装工事をやられたそうです。
普通の塗装工事と文化財の塗装とでは違いがあるのですかとお聞きしたら、本来はその文化財が作られた当時の塗料に近いものを使うのだそうですが、厳島神社の場合は海の中にあるので水性塗料を中心に調合した特殊塗料を使ったそうです。他にも那智大社の本殿の塗装もされたそうで、それら有名な文化財の塗装工事をしたということが会社としての対外的アピールにつながって良かったと喜んでおられました。

 なにかPRすることがありますか?とお聞きしたら、最近の話題として部屋の温度を維持する塗装があるとのこと。
『なんですの?部屋の温度を維持するって』と言うと、“光冷暖”という技術なんだそうです。送風により空気を冷やしたり温めたりせず、聖石セラミックの光エネルギーにより体感温度を調節し、快適空間を実現するシステムだそうで、室外機で作った冷温水をパネルに循環させ、輻射(放射)の原理を応用して壁や天井などに施した特殊な塗装により部屋を快適な温度に保つ仕組みだそうです。風も出ないし音もしない、しかも電気代が半分程度になる空調システムということで注目が集まっているのだそうです。同社のHP(https://www.sankikenso.co.jp/)に「光冷暖」として紹介されています。

 また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が採用した断熱技術を応用した遮熱断熱セラミック塗料を使った塗装も積極的にやっておられるそうです。
 光冷暖といい、断熱セラミック塗料での塗装といい、快適な住環境の構築のためにいろいろな新技術を提案されておられます。

単なる塗装に留まらず、リフォームから快適な住まい作りを提唱しておられる同社のますますのご活躍を期待して同社を後にしました。

(米田)