Q-info 第183号 2023年3月発行 【“一丁噛”が行く!】
第169回:うめきた新駅の世界初技術
JR西日本では特急「はるか」や「くろしお」が梅田貨物線を通って大阪駅を通過しているのを解決しようと、梅田貨物線を地下化して新たに大阪駅の地下駅(通称:うめきた新駅)を作り3月18日(土)に開業することになりました。そしてこのうめきた新駅には2つのITを駆使した世界初の設備が設けられます。
ひとつは「デジタル可変サイン」というやつで、個人向けの案内板「One to One」と名付けられています。
スマホアプリで目的地を設定すると、ビーコンの電波で位置を認識し、ディスプレーにその人向けにカスタマイズされた案内を表示するというものです。案内は同時に3人分が表示可能で、アプリ上で設定した自分専用のアイコンとともに表示されるのだそうです。
もう一つは、列車の扉数に会わせて動く新型のホームドアです。東海道線では4ドア車両、3ドア車両、2ドア、1ドアの特急車両が混合して走っています。ですのでホームドアの設置が難しかったのですが、新型フルスクリーンホームドアは、上部(鴨居=かもい)からつり下げた「親扉」が、敷居に沿って左右に移動するとともに、両側から「子扉」を出し入れして自在に開口部を作る仕組み、すなわちふすまのようなイメージで開口部を可変にするというものです。いずれもITの発達と共に開発された新技術です。新駅が開業したら是非見に行きたいと思っています。
(一丁噛)