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Q-info 第178号 2022年10月発行 【“一丁噛”が行く!】

カテゴリー[“一丁噛”が行く!, コラム/Qinfo]

第164回:敬老乗車証

 京都市では福祉施策のひとつとして50年ほど前から70歳以上の人を対象に敬老乗車証の発行を行ってきました。
これは京都市営の地下鉄やバスをフリーパスで乗車できるようにするための制度で、所得に応じた負担金(0円~15,000円)で交付されています。(利用期間は10月1日から翌年9月30日まで)
私も一昨年からこの制度の恩恵にあずかっており、昨年は年間1万円の負担でフリーパス乗車ができました。月々にしたら900円弱ですので、1回の乗車が230円のバスならひと月に4回程度乗ったら元が取れる勘定です。ということで大変重宝していたのですが、今年、それが大幅に値上げされました。1割2割の値上げではなく、なんと、3倍の3万円になったのです。

 京都市のHPでの説明によると、「制度開始から約50年が経ち、平均寿命は男女ともに11歳伸び、制度対象者数は8万人から32万人に増加し、市税負担額については、開始当時の約3億円から現在では約52億円となっており、このままでは10年後には約58億円に増加する見込みとなっています」と。さらに「本市の財政は、公債償還基金の枯渇が見込まれ、財政再生団体へ転落しかねない危機的な状況下にあり、本制度を現行のまま維持していくことが困難となっています」と記されています。

 たしかに京都市は今、大変な財政危機に直面しています。ですからある程度の受益者負担が増えるのはやむを得ないと思います。
が、増加額が半端じゃないですよね。更に来年からは45,000円になると告知されており、所得の低い人でも2倍3倍の値上げとなっています。財政危機はわかりますが、低所得者までそのしわ寄せが来るというのはどうかと思いますが・・・・。

(一丁噛)