Q-info 第143号 2019年11月発行 【一丁噛が行く!】
第133回:ラグビーW杯躍進の裏にITあり
ラグビーW杯に沸いたこの一ヶ月でした。初のベスト8に進出しながらも、残念ながら南アフリカに負けてしまいましたが、一喜一憂された方も少なくなかったのではないでしょうか。
しかし日本の躍進はめざましいものがあり、また4年後が楽しみですが、この大躍進のウラにITが活躍していました。
選手の身体能力や体調を計測し、データをトレーニングやケガの予防に活かしているんだそうです。選手はタブレットに体重、心拍数、体温に加え、疲労度、睡眠の質、腰や太ももなどの筋肉の状態を毎日入力し、コーチは選手個人の体調や筋力に合わせて筋肉トレーニングやランニングなどのメニューを決め、ケガをしない範囲内で選手の能力を高めます。ラグビーは選手同士が激しく接触するため、筋力や走力、体力の向上が重要なので、ITを活用することにより経験や勘に頼りがちだったトレーニング
を変えたそうです。
各選手の部位別の筋力を計測して世界トップ選手の数値との差を「見える化」したり、GPSを使って選手の運動量を管理し、疲労度が高く、体重が大きく減った選手はケガをしやすいため、トレーニングの負荷を減らしたりしたそうです。
こんなところでもITが活躍し、日本ラグビー躍進の一躍を担ったのは、IT業界の一員として嬉しく思います。
(一丁噛)