Q-info 第96号 2015年12月発行
【読者訪問】
読者訪問 第72回
お伺いした会社 一般財団法人 京都ゼミナールハウス(あうる京北)
お話を伺った方 広報/企画事業主任 吉岡 智史 様
事業内容 あうる京北(公共の宿・生涯学習・研修施設)の運営
会社の所在地 〒601-0533 京都市右京区京北下中町鳥谷2
連絡先など TEL:075-854-0216 FAX:075-854-0316
URL http://kyosemi.or.jp
2005年(平成17年)3月31日まで京都府北桑田郡京北町であった京都市右京区京北にある
「あうる京北」(京都府ゼミナールハウス)さんを訪れました。
この会館は、1976年(昭和51年)の開館以来、大学生や社会人の宿泊・研修施設として使われて
きておりましたが、2014年(平成26年)に耐震工事と施設の改修工事が完成したことを機に、
自然とふれあう公共の宿、生涯学習・研修施設としてリニューアルしました。従来の
「京都府立ゼミナールハウス」という名称では堅さが否めないということから愛称を一般公募し、
「あうる京北」という呼称になりました。
「あうる」というのはArt、Wood、Learn の頭文字「A・W・L」を組み合わせたものをひらがなで
表記し、「芸術の森で学ぶ」という意味を表しているそうです。
1991年(平成3年)のピーク時には、年間4万7千人もの利用があったのですが、2004年(平成16年)には
2万4千人にまで落ち込みました。利用する場合には京都府知事宛の利用承認申請書を
出さなければならないなど役所的対応だった点を申込書形式に変更するなど民間事業者並みの
対応に改めたり、食事、サービス、送迎などいろいろな点で改革をしてきました。
そして2014年(平成26年)には利用者が3万8千人まで回復したそうです。
さらに現在では一人一泊2,700円(2名1部屋)で宿泊できるなどの低料金をアピールするとともに
食事のメニューも改善し、個人利用はもとより老人会やPTA、婦人会などの団体利用も増加し、
一般と学生との利用者数が同じくらいになってきたそうです。もちろん宿泊せずに
食事だけというケースも増えつつあり、4名以上ならJR二条駅までの送迎もするなどサービスも
充実させてきておられます。
これからはぼたん鍋のシーズンですので、是非ご利用下さいとのことでした。
5~6年間に筆者と吉岡さんがある交流会で出会ったのがきっかけで、施設利用管理システムの
更新時に当社からもご提案させていただき、ご検討いただいた結果ご採用いただいて一昨年春に
新システムを導入させていただきました。府への提出書類の作成もスムーズにできるようになったと
喜んでいただいております。
府立でありながら府民にあまり知られていないのが残念だとのことですので、
本誌でのご紹介が少しでもPRのお役に立てれば嬉しいと思っております。
一昨年12月の京北トンネルの開通で行きやすくなった点もあり、これからのぼたん鍋の
おいしい季節、是非、ご利用をご検討下さい。