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Q-info 第102号 2016年06月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第77回

お伺いした会社 千田硝子食器株式会社 
お話を伺った方 代表取締役 千田 忠司 様 
会社の所在地  〒542-0075 大阪市中央区難波千日前8番21号  
連絡先など   TEL 06-6632-2512  FAX 06-6632-3580   
事業内容    ガラス食器、厨房備品等の販売、厨房設備の設計・施行など

 今回は大阪のミナミ、千日前道具屋筋にある千田硝子食器㈱様をお訪ねしました。senda_president
同社は創業されて70年ほどになる硝子製品の取扱会社で、古くは板ガラスや
陳列ケースの硝子製品を取り扱っておられました。

お寿司屋さんに行くとネタを陳列しているガラスケース(ネタケース)がありますが、
同社が特許を取りかなり手広くお寿司屋さんに納入なさっておられたそうです。

system_scene世の中の高度成長に伴い外食産業も盛んになり、ガラス製品の需要の伸びと共に
ガラス製品のみならず食器や厨房備品なども手広く取り扱うようになりました。
最盛期は2,000軒を超える喫茶店にコーヒーカップなどを供給されていたそうですが、
近年はガラス製品等が割れにくくなったことや喫茶店などが減少したことなどから
食器の売上は減少してきているそうです。

その反面、ホテルやレストラン、コンビニなどの厨房設備全般をプロデュースしながら
設備や食器を納入する新たなビジネスモデルでの事業も展開しておられます。
そして高速道路のサービスエリアの設備も手掛けるなど徐々に事業の拡大を
図っておられます。

また、自らの知識や経験をもとに、食品関係企業などの海外進出のアドバイスなども
されており、「世界を見ながら商売せんといかん時代になってきた」とおっしゃいます。

そして「店を構えているからこそ、ネット販売とは違う付加価値を武器にした事業を
展開せんといかん」ともおっしゃいます。大阪、いや関西の商店街やお店に
とっては心強いお言葉です。

Landscape千田社長はご自身のビジネスのみならず、いろいろな団体のお役目もなさっています。
大阪府商店街振興組合連合会 副理事長、大阪市商店会総連盟 理事長、
大阪市中央区南商店会連合会 会長、千日前道具屋筋商店街振興組合 理事長などを
歴任されており、関西経済の活性化にも大きな力を注いで下さっています。

『自分のところだけが良かったらいいのではなく、関西経済が全体がよくならなければ
ならない』とおっしゃっており、団体のお役目以外にも留学生の受け入れのために
領事館や大学、各種団体等との橋渡しをして400人超(予定)の留学生の受け入れにも
尽力なさっておられます。

また、“食”にかかわる人たちを集めていろいろな勉強会を開催するなど、関西経済や
業界のために力を尽くしておられます。

 ところで、最近新しいビジネスをはじめられました。
それは「サンドブラストによるオリジナルグラスの製作工房体験」です。
サンドブラストとは、グラスなどに文字や絵柄を描いたフィルムを貼って、
その上から細かい砂をかけてガラスを削り、文字や絵柄を彫り込む技法です。

地下にその工房があり、1階の店頭で気に入ったグラス等を購入して地下の工房でsandblastCM
文字や絵柄を彫り込んで持ち帰ってもらおうというのがそのサービスです。

 筆者も早速体験させていただきました。
彫り込みたい文字(筆者の名前)と字体を指定し、まずパソコンでデザインを
描いてもらいます。そのデザインシートをフィルムに重ねて紫外線で感光します。

そしてフィルムを現像液につけて現像し、水のりを塗ったグラスに貼り付けます。
最後の工程では噴砂機で細かな砂を吹き付けて硝子の表面を削ります。

あとはきれいに水洗いしたらできあがりです。教えていただきながら90分ほどの
作業時間で、自分のオリジナルのグラスが完成しました。体験費用は1,000円と
いうことで、最近そのサービスを開始したところだそうです。

まだまだ、空いているようですのでやってみたい方、オリジナルのカップルグラスなどをGlass
作ってみたい方は是非チャレンジしてみて下さい。

お問合せ、予約は 06-6632-2512 まで。

 いろいろなことにチャレンジなさっている千田社長のバイタリティに感服しながら、
新ビジネスの成功を祈念して帰路につきました。