[Q-info207]第192回:ドクターイエロー引退【”一丁噛”が行く!】
第192回:ドクターイエロー引退
ドクターイエローの愛称で親しまれてきた新幹線の点検車両(正式名称:新幹線電気軌道総合試験車)が引退することになりました。
長年にわたり新幹線を支えてきたドクターイエロー。初代は0系新幹線をベースにしたもので、2代目は700系をベースにしたものが活躍してきましたが、車両の老朽化とコスト削減を目指して引退することになりました。
ドクターイエローはJR東海とJR西日本がそれぞれ1編成ずつ保有しており、JR東海の「T4編成」は今年1月に引退しました。そしてJR西日本の「T5編成」も27年に引退するとのことです。
ドクターイエローは概ね10日に一度の頻度で走らせて線路や架線の点検を行ってきましたが、その走行スケジュールは発表されないので見たくてもなかなか見れないことから、『ドクターイエローを見たら幸せになれる』という都市伝説も生まれました。
今後は新たに投入するN700Sの一部編成に営業車検測機能を搭載することで、「ドクターイエロー」が現在行っている検査を代替させるそうです。
営業運転に使うN700S新幹線車両に状態管理システムを搭載して、電車線設備の画像を解析して設備の異常を検知する機能、画像および点群データから軌道材料の状態を詳細に把握できる軌道材料モニタリング機能なども搭載。営業車両で「ドクターイエロー」と同等以上のデータを高頻度で取得でき、設備の安全性・信頼性が向上する「状態基準保全(CBM)」へ移行していくとのことです。
鉄道ファンのみならず人気のあるドクターイエロー、引退するのは残念ですが、今まで新幹線の安全確保に貢献してくれたドクターイエローに、お疲れさまという声をかけたいと思います。
(一丁噛)