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Q-info 第194号 2024年2月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第169回

お伺いした会社 ルート会計事務所
お話を伺った方 税理士 徳村 拓希 様
会社の所在地  〒604-8213 京都市中京区姥柳町203 パラドール烏丸ビル512
電話番号    TEL 075-223-6777  FAX 075-223-6778
事業内容    会計業務 / 経営計画・資金繰 / 税務・確定申告業務等
HP      http://route-tax.jp/

 今回は当社の顧問税理士である徳村先生をルート会計事務所にお訪ねしました。
当社の創業期から40年あまりにわたってご指導いただいてきた大塚先生が、私と共に高齢になってこられたことで、次世代を担ってくれる者たちに相応しい年齢の先生にお願いする方がいいのではないかということから、当社取締役の岡が京都中小企業家同友会で懇意にしている徳村先生に一昨年10月から顧問をお願いすることになりました。

 徳村先生は当初、山科の税理士事務所に3年間ほどお勤めになりましたが、税理士資格を取るために一旦その事務所をお辞めになり勉強に専念されました。「生まれてはじめて本気で勉強した」とおっしゃっていましたが、なかなか税理士資格が取れず、「こんなに全力でやってもあかんことがあるのか」「仕事辞めてまで勉強したのに・・・・」とかなり落ち込まれたそうです。

そして、いつまでも浪人するわけにもいかず、その後、再度税理士事務所にお勤めになります。
今度は仕事しながら必死になって勉強をし、4年目にやっと税理士資格が取れました。そして、もともとの目標である独立開業を果たされました。

 今思えば、2社の会計事務所で勉強させてもらったことが大きな肥やしになっているとおっしゃいます。
1社目の事務所は非常に歴史のある事務所で税理士業務の基礎をたたき込まれました。今、自身の税理士としての基礎となっているとのことです。一方2社目の事務所は戦略的思考が強い事務所で、税理士としてだけではなく、税理士事務所として何を提供すべきかを学びました。数字の違いだけを追うのではなく、いろいろな情報をキャッチしてコンサル的にサポートすることを重視しました。そんな2社の経験を踏まえて、社外取締役的なスタンスでお役に立てる税理士を目指したいとおっしゃっています。

 はじめてルート会計さんにお邪魔したときに大変驚いたことがあります。
事務所があるパラドール烏丸ビルは、2001年に私がシスポートとは別に立ち上げたコンサル会社、有限会社中小企業診断所(※1)を設立したテナントビルだったのです。しかも、同じ512号室! 何という奇遇でしょうか。あまりの偶然に得も言われぬ感動を覚えました。
※1 現在は有限会社エス・ビー・シーに社名変更し、事務所は河原町五条にあります。

 現在同事務所には正社員5名、パート4名のスタッフがいらっしゃるのだそうです。ゆくゆくは税理士法人にして【私たちは事業を通じて感動を創造し中小企業の活性化に貢献します】という経営理念をしっかりと果たせる税理士事務所になりたいとおっしゃっていました。

 AIに取って代わられる業務にあげられる税理士業務ですが、決して悲観的にはなっていないとおっしゃいます。相談者、伴走者として、数字面だけではないサポートをしていく身近な専門家としてやっていきたいと。税理士資格を大変苦労してお取りになったのに「資格だけがすべてじゃない」と言い切られた背景には、将来を見据えた自信がうかがえました。

 税理士が“先生”と呼ばれる時代ではないといい、ほとんどの方から先生と呼ばれず、周囲から気軽に声を掛けられるそうです。気軽さが取り柄とおっしゃる様に、相談しやすく、聞くことに重きを置いた中小企業経営の伴走者として、AIに負けずますます発展していっていただけることを期待しています、徳村さん!\(^_^)/

(米田)