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Q-info 第78号 2014年06月発行 一丁噛

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いっちょかみ“一丁噛”が行く! 第75回:異業種交流会

 異業種交流会が盛んです。中小企業の団体には商工会議所や商工会をはじめ、中小企業団体中央会や
中小企業家同友会などいろいろありますが、いずれもそれらの組織に加盟している企業間の情報交流や
各種研修、研鑽、各種セミナーの開催などを主な活動としています。それに対して企業間のビジネス交流
(相互取引)を主たる目的として開催される交流会を異業種交流会と呼んでいるようです。
(明確な定義はないようですが・・・)
 従来の異業種交流会は、上記に挙げた団体等が会員を対象としてビジネス交流の場を設けるスタイルや、
銀行や保険会社などが主体となって開催する交流会などが多かったようですが、いずれも比較的緩やかな
交わりなので、「まぁ、ご縁があったらお取引しましょう」という感じなのですが、もっと直接的に取引の
機会を作ろう、お互いに売り込んで自らが顧客となったり知人を紹介したりしてビジネスチャンスを
広げよう、という積極的な異業種交流の取り組みが流行っています。
顧客を増やしたい、取引先を拡大したい、売上を上げたいという本音を前面に出して、お互いにビジネスの
可能性を探る取り組みです。
 BNIというアメリカからやってきたものがあります。毎週決まった曜日の朝6:30から集まって、
それぞれメンバーの企業を他社に紹介したり、自らが顧客となったりして実際に取引を実践していこうと
いうものです。
チャプターと呼ばれる1つのグループには同業者同士での競合を防ぐため一業種一人しか入れません。
今京都市内には10近くのチャプターができているそうです。
 守成クラブという北海道から生まれたものもあります。こちらは月に一度、夜に市内のホテルに
集まって、10名程度のグループに分かれて自社紹介やPRを行います。また会場の後方にブースを設けて
展示即売をすることもできます。自社のチラシを配って積極的なアピールをしたり、食事をしながら熱の
こもった商談をしたり・・・と、毎回熱い交流が繰り広げられます。京都には2つの会場があり、
毎回60~150名が集まっています。
 他にもそういった具体的な商談交流会があるかも知れませんが、人口の減少や市場規模の縮小が
予想される中、如何に顧客を獲得するか、どうやって取引先の拡大を図るかが企業戦略の重要なテーマと
なってきているので、そういった直接的なコンタクトを通じて、積極的にビジネスコラボレーションを
図る動きが盛んになって来ているのでしょう。
 いずれにしても、顧客拡大のためにいろいろな試行錯誤が続いていくのかも知れません。