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Q-info 第176号 2022年8月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 150回

お伺いした会社 株式会社アイビ建築
お話を伺った方 代表取締役 佐名田 一郎 様
会社の所在地  〒612-8122 京都府京都市伏見区向島庚申町124−1
連絡先など   TEL 075-601-6151  FAX 075-601-6152
事業内容    建設業、新築(高性能エコハウス専門)、リフォーム、リノベーション
ホームページ  https://www.ai-bi.co.jp

今回は断熱リフォームにこだわって、高性能なエコハウスの提供に邁進されている(株)アイビ建築様をお訪ねしました。

もともとお父様が左官材料店を50年ほど前にはじめられたのがルーツだそうです。
その後、左官材料の販売だけでは苦しくなると思い、お母様が建築業としてアイビ建築を新たに興され、4年ほど前に建材会社を吸収して一本化されたそうです。
アイビ建築としては現在32期目を迎えておられます。

建築会社というと家を建てる会社と思いがちですが、同社では新築は少なくリフォームを主体にやっておられます。手がける工事の70%程がリフォームだそうで、特に断熱リフォームに力を入れておられます。

佐名田社長が7年ほど前の1月の寒い日、外は厳寒なのに家の中がどこも温かい住宅を訪れました。
しかもエアコン1台で家中の空調を賄っているというその住宅に衝撃を受けました。
これこそが「高性能なエコハウス」だったのです。

高性能エコハウスは、快適であるだけではなく超省エネであり健康にもよいこと、そして地域の建築会社がその地域で高性能エコハウスを提供することが地域内の経済循環を推進することになり、地域の活性化や地域貢献に繋がることを確信して高性能エコハウスの提供に邁進されたのだそうです。

さらには、全国に高性能なエコハウスを提供する工務店が増えれば持続可能な社会づくりに貢献できるという思いもあります。地域に高性能エコハウスを提供する、それも新築だけではなく特にリフォームに力を入れ、断熱リフォームという新たな市場を開拓されてきておられます。

持続可能な社会という言葉やSDGsなどの推進でこれからますます断熱リフォームのニーズは増えてくるとおっしゃいます。

断熱リフォームは断熱だけでは不十分で、機密性をいかに保つかが重要だそうです。3次元を一筆書きできる機密性を追求しておられるのだそうです。

リフォームは新築と違って現場ごとに課題が異なります。その場での対応が求められ、それに対応できるスキルも必要となります。まさにそういったプロ集団を持っていることが自社の強みだとおっしゃっていました。

そしてさらに強固な集団にするために新卒採用に力を入れておられます。『以前は中途採用ばっかりしていたが、中小企業同友会に入って新卒採用を考え出した。4年前に動き出して一昨年に新卒を一人受け入れ、今年は3人採用することができたい。同友会入会前は考えられなかったが、実際に若い人が増えてくると車内も活気づく。お客様を幸せにできる高性能エコハウス、断熱リフォームをキーワードにして、更なる飛躍を遂げていきたい』と熱く語っておられました。

2032年の自社の姿を描いた10年ビジョンも聞かせていただき、大きな刺激とパワーをいただいて帰路につきました。10年先のアイビ建築さんのビジョンの実現を心から願っております。

(米田)