Q-info 第171号 2022年3月発行 【読者訪問】
読者訪問 第146回
お伺いした会社 株式会社山佐塗装工業
お話を伺った方 代表取締役 山本 眞司さん
会社の所在地 〒616-8204 京都市右京区宇多野御池町35-6
連絡先など TEL 075-462-7677 FAX 075-462-7671
事業内容 塗装・防水工事、建築工事
ホームページ https://www.yamasa3.jp/
今回は工事業向け見積/売上/請求/原価管理パッケージ『こうじQsp』をお使いいただいている㈱山佐塗装工業さんにおじゃましました。
2年ほど前、『工事業における見積~売上~仕入~請求などの業務と、現場毎の原価計算(工事台帳作成)が簡単に行えるソフトの説明会』と銘打って、京都経済センターで当社が開催したセミナーにお越しになったのがきっかけで、『こうじQsp』をご導入いただきました。
もともとカシオの伝票発行機「楽一」を使っておられたのですが、単なる伝票発行だけではなく、しっかりとした原価計算をしたいということから、現場毎の原価計算ができる『こうじQsp』を導入されました。「楽一」は1台だけでの運用でしたが、『こうじQsp』は複数台での運用ができることから、社員さんにも使ってもらおうと4台のパソコンでのネットワーク仕様としました。
現在は売上~請求業務は順調に行えるようになってきたようですが、やりたかった原価管理はまだ十分できていないとのことでした。サイボウズを使って日報入力をしていることから、将来的にはサイボウズとの連携をしたいとおっしゃっていました。
同社は社長のお父上が家具の塗装をやっておられたところから始まります。
高度成長期には建物の塗装まで手掛けるようになり事業を拡大されました。社長ご自身は職人として家業を手伝っておられたのですが、H8年にお父様が急逝され、事業を継がれました。
事業承継の覚悟も準備もされてなかったので最初は大変だったそうですが、やがていつまでも下請け仕事ばっかりではダメだと思い始めます。顧客と直接取引が出来るようにしよう、そのためには塗装だけではダメだ、建築全般をやれるようにしなければと、建設業の許可を取り事業を拡大。今では塗装50%、防水20%、建築30%の比率になってきたとか。
建設業は分業化しており、塗装・防水・建築を一体的にやるところが少ないらしく、塗装+防水+建築の融合で建物を守る仕事、維持管理する仕事をやっていきたいとおっしゃっていました。
ただ、まだまだ下請け仕事も半分強あるので、さらに元請け仕事(顧客直販)を増やしていきたいとおっしゃいます。そのためには営業力の強化が必要で、これからは広告宣伝にも力を入れていきたいとおっしゃっていました。
コロナの影響もかなりあると言っておられましたが、塗装+防水+建築の融合という強みを活かして、『塗装・建築を通じ、住まいの未来を創造する』という経営理念のもと、ますます発展されることを祈念いたしております。
(米田)