実務に合った販売管理・生産管理のシステムで業務効率の改善をサポートします!

京都府京田辺市河原平田23番地の16

0774-63-1131

Q-info 第161号 2021年5月発行 【読者訪問】

カテゴリー[コラム/Qinfo, 読者訪問]

読者訪問 第136回

お伺いした会社  京都中央サトー製品販売株式会社
お話を伺った方  代表取締役 水上 一寿 様
会社の所在地   〒611-0042 京都府宇治市小倉町南堀池32-9
連絡先など    TEL:0774-22-4796 FAX:0774-22-4895
メールアドレス  chuosato@image.ocn.ne.jp
事業内容     サトー製品の卸、小売販売

 今回は、昨年のIT導入補助金を活用して販売管理システム『はんばいQ30』を導入された京都中央サトー製品販売(株)の水上社長様をお訪ねしました。
 同社はハンドラベラーなどで有名なサトーの製品をもっぱら取り扱っておられ、他社製品はほんの1割か2割程度の取扱いだそうでまさに社名通りの業態です。
 水上社長は2代目だそうで、もともとはお父上がサトーのハンドラベラーを取り扱う会社に勤めておられて、その後独立されたのだそうです。
 ハンドラベラーとはスーパーなどで値札を小さなラベルに印字する機械で、サトーの製品は70~80%のシェアを占めるのだそうです。(左の写真参照)

 また、サトーではパソコンとつないでラベルを印字するラベルプリンターも各種揃えており、以前はパソコンと接続しないラベルプリンターが主流でしたが、これからはパソコンと連携するシステム商品としての販売が主流になっていくとおっしゃっていました。
同社では、ラベルやシールなどサプライ品(消耗品)の売上が70%ほどを占めるそうで、プリンターなどの機器は20%程度だそうです。必死になって新規開拓をしなくてもコンスタントに注文が来る消耗品の売上が70%も占めるというのはうらやましい限りです。
 以前はサトー製品の地域の代理店として、機器もサプライ品も幅広く取り扱っておられたそうですが、ネット販売が盛んになるにつれ、販売エリアという考え方がなくなり、代理店制度そのものがなくなってきたのだそうです。そこで、同社ではサプライ品の販売とラベルレイアウトの提案に力を入れます。昔は単純に金額をシールラベルに印字するだけでしたが、最近では、特に食品などではラベルに書いておかなければならない項目が増えてきて、手入力ではなかなか対応できなくなってきました。パソコンでラベルデータを作成してラベルプリンターで印字するということが必須となってきました。しかし、パソコンを使って複雑なラベル作成が出来ないところも多く、そのようなラベルの作成をサポートすることによって付加価値を高め、消耗品のリピートオーダーをしっかりと確保なさっておられるのだそうです。

 同社は昨年、IT導入補助金を活用してシステムの更新をされました。以前から『はんばいQ』をお使いいただいていたのですが、更なる機能強化と使い勝手の向上のため、『はんばいQ30』を導入されました。「更新をどうしようかと思っていたけど、補助金様々でうまくリプレースすることが出来た」と喜んでいただきました。

 シールラベルは和菓子や漬物、佃煮などの名産品には必須のアイテムですが、コロナ禍においてそれら名産品等の売上が減少したことに伴い、ラベルの売上も3~4割程度減ってきたとのことです。
これからは消耗品だけに頼るのではなく、ラベル自動貼付機などを組合せたシステム販売にも力を入れ、ユーザーサポートを強みにしっかりとした売上基盤を作っていきたいとおっしゃっていました。
消耗品売上をベースに高付加価値商品の販売にも尽力され、ご発展されることを祈っております。

(米田)