Q-info 第140号 2019年8月発行 【一丁噛が行く!】
第130回:ITとICT
イチローが登場するNTTのテレビコマーシャルをご覧になった方も多いかと思います。その中ではICTという言葉がたくさん出てきます。
一方、当社でも積極的に取り組んでいるIT補助金、これはITですね。
ITとICT、どう違うんでしょうか。
ITとは「Information Technology」(情報技術)、ICTとは「Information and Communication
Technology」(情報通信技術)のことで、ICTはITに「Communication」(通信、伝達)という言葉が入っています。すなわち、ITよりも通信に重きを置いているんですね。では、これら二つの用語、どのように使い分けているんでしょうか。
ITは情報技術という意味ですから、PCのハードウェアやアプリケーション、OA機器、インターネットやインフラなどコンピュータ関連の技術を広く指します。一方ICTは情報を伝達することを重視し、医療や教育などにおける技術の活用方法、またはその方法論といったものを指します。
省庁でも使い分けているようで、経済産業省では情報技術そのものを扱うことが多いので「IT」を用いており、総務省では情報通信産業を扱うことが多いので「ICT」を使っています。日本ではITを使う方が多いのですが、NTTがかたくなにICTを使うのも、もともと電話屋さんだから仕方がないかもしれませんね。ただ、国際的にはICTの方が広く使われているようで、日本でもそのうちにICTがITに代わっていくのかも知れません。
(一丁噛)