Q-info 第110号 2017年02月発行 【読者訪問】
読者訪問 第85回
お伺いした会社 協和精工株式会社
お話を伺った方 代表取締役 山下 徹也 さん
会社の所在地 〒612-8496 京都市伏見区久我西出町8番地8
連絡先など TEL 075-924-5300 FAX 075-924-5302
事業内容 金属加工業(精密機械部品製造)
ホームページ http://www.kyouwa-seiko.com
協和精工さんはフライス、旋盤、溶接などいろいろな加工技術を
擁し、装置の組立から調整までも行うこともできる、即日見積、
短納期をキャッチフレーズとされている精密機械部品の金属加工会社です。
現在の社長は二代目にあたられ、お父様である先代社長が1969年
(昭和44年)に創業されました。
3年前、毎年出展している(公財)京都産業21が主催するビジネス
交流フェアに出展した時のこと、ちょうど弊社ブースのななめ向かいの
ブースで出展されていたのが協和精工さんでした。
弊社はいつも生産管理システムの展示をしているので、見に来て下さいと
営業がお声掛けしたところ、京都中小企業家同友会で弊社の米田を
ご存知だったことから、それならばと生産管理システムのご案内を
させていただきました。
当時、オーダーで作った生産管理システムを使っておられた
のですが、いくつか問題があっていずれは他のソフトに乗り替えないと
いけないと思っておられたタイミングだったようで商談が進み、
デジック社が開発した生産管理システム『Assist』を
ご導入いただきました。
同社では一昨年あたりから独自製品の開発、生産にチャレンジ
されてきておられます。客先からの依頼でものを作るばかりではなく
自分たちの技術を活かして自分たちのブランドの商品を作りたい、
ということで“Teyney”というブランドでちょっとしゃれた
金属加工製品を作られました。
裏表が金銀にキラキラ輝く光沢の玉を木製の盤上で並べていく
などリバーシゲーム(※1)をはじめ、オシャレな栓抜きや文鎮など、
“丁寧なつながりや丁寧な時間のために丁寧に手で作ったものを
提供したい”というコンセプトで生まれました。
(http://teyney.jp/)
展示会に出展したらあちこちから引き合いが入り、
昨年秋、海外から新年までに1,000個欲しいといわれたそうですが、
とてもそんなにはできない、できてもせいぜい30~40個と
いうことで勘弁してもらったとか。
くぼみをつけた木製のゲーム盤を作ってくれるところがそんなになくて、
生産量が増やせないらしいです。
『3Dプリンターなら誰が作っても同じものが大量にできる。
しかし一つひとつ手で作る、ものづくりの楽しさや良さを多くの人に
知ってもらい世の中の役に立ちたい』と山下社長は
おっしゃいます。
ものづくりにこだわって新たな境地を開拓して行かれる同社
にエールを送ってまいりたいと思います。