Q-info 第106号 2016年10月発行 【一丁噛】
“一丁噛”が行く! 第99回:Excel症候群
皆さん、こんにちは。今日は仕事で直面するある事象についてお話しましょう。
それは、Excel症候群。
それについては実はこのQ-infoの2010年2月号(Excel信奉)と6月号(Excel症候群)で
書いているんですね。しかし最近でもそのExcel症候群に罹っている人をよく見かけますので、
もう一度書きたくなってしまいました。
Excel症候群とは、何でもかんでもExcelで処理し、一日中パソコンの前に座っていて
『忙しい、忙しい・・・・』といっている症状を呈している人のことをいいます。
Excelはいろいろなことができる便利なツールですが、本来は多くのデータを
分析したり集計したり、並べ替えたりグラフにしたりするための道具、すなわち“非定型”な
仕事を処理するために使うツールなのです。ところが“定型”的な仕事、たとえば、
請求書発行とか元帳作成など、一定のやり方が決まっていて誰がやっても同じ結果を
出す処理、すなわちルーチンワークをExcelでやっていると、毎月毎月、同じ切り貼りや
並べ替えや集計を繰り返すことになり、パソコンの前に座っている時間が長くなります。
アプリケーションソフトを使えばワンクリックでできてしまうようなことに時間を
かけていて、しかも少しでもやり方や順番を間違うと更に何倍もの時間を費やしてしまうことに
なりかねません。まさにパソコンを使うのが仕事のようになってしまい、仕事をした気に
なってしまいます。それでは本末転倒ですよね。
そのような状況の人は、人件費に換算すれば多大な損失をしていることにも気付かずに
いることが多いのです。
パソコンの活用とは、パソコンを使うことではなくてパソコンを使って求める処理を
迅速に正確にすることです。“安楽早正”(あんらくそうせい)という言葉があります。
「安全に、楽に、早く、正しく」データ処理を行うこと。定型的な処理をパソコンで
行なうということは、まさにその“安楽早正”を実現することなのです。
(シミュレーションや統計処理など、非定型な仕事を使い手の意志に従って迅速に行うために
活用することもパソコンの重要な要素ですが)
私たちシスポートは、定型的な仕事をパソコンを使って“安楽早正”に処理するための
アプリケーションソフトウェアを開発している会社です。
ですから、一日も早くExcel症候群がなくなり、パソコンを活用して業務効率が良くなったと
喜んでいただける社会の実現のためにお役に立ちたいと願っているのです。