Q-info 第98号 2016年 02月発行 【Qのほそ道】
Qのほそ道
もうすぐ暦の上では立春とはいえ、急に冬らしくなったこともあってかなり
寒く感じますね~♪
壱Qは、相変わらず元気にやっております!
さて、この寒い時期に海に関するお話をしたいと思います!
えっ?蟹のことですかって? 残念ながら違います~(^^)
もちろん、仕事に関することですよ。
貿易業を展開されているお客様のところでのお話です。
先 輩 「取引先としてオツナカの管理ってされていますか?」
お客さま「してますよ。」
先 輩 「それではですね、取引先マスター登録で云々・・」
いつものことながら、壱Q・・
「なんなん?オツナカって?そもそも、なんで先輩は知ってはるんや?」
さっぱりです^^;
「取引先マスターに登録するくらいなんだから取引先なんだと思いますがわざわざ
1社だけの為にお客様に聞かはる?」
オツナカ、早速調べてみました!
正しくは、「乙仲(オツナカ)」と漢字をあてるそうです。
なんと!海運貨物取扱業者(以下、海貨業者)さんの通称だそうですφ(`д´)メモメモ…
複数形なんですねえ!だから、先輩はお客様に聞いたわけですね。
でも、なんで「乙仲」って呼ぶんでしょう?ちゃんと、由来があるんですよ~
因みに神戸には、神戸乙仲通り(http://kobe-otsunaka.com/)もあるそうです!
乙仲の意味を知らないと、ただのお洒落な神戸の通りとしか思えませんね。
早速、帰宅して家族に自慢しようと伝えたら
「ほな、実際に確かめるから神戸に連れてけ~♪」
知識だけではあかんようで・・やはり、現場主義&実地見聞が大切なのだと
家族からもきっちり教えてもらう壱Qでした^^;
————————–
「乙仲」の呼び方は、戦前の海運組合法(1939年)で、
定期船貨物の取次をする仲介業者を乙種仲立業(乙仲)、
不定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を甲種仲立業
(甲仲)と分類していたことに由来する。
海運組合法は、1947年に廃止されたため、現在はこの
ような分類はないが、それまでの名残から、現在でも
海貨業者のことを乙仲と呼ぶことが多い。
出展:『レファレンス協同データベース
(http://crd.ndl.go.jp/reference/)』参照
Q-info 第98号 2016年02月発行【読者訪問】
読者訪問 第閏73回
お伺いした会社 神野織物株式会社
お話を伺った方 代表取締役 神野 哲郎 様
事業内容 手ぬぐい、タオル等の製品企画、制作、販売
会社の所在地 〒564-0082 大阪府吹田市片山町4丁目33-40
連絡先など TEL:06-6337-0112(代表) FAX:06-6337-0116
URL http://www.e-kanno.com/
大阪吹田にある神野織物株式会社様をお訪ねし、神野社長にお話を伺いました。
明治32年に北海道の小樽で創業者が事業を始めたのがルーツだとか。
その後大阪神野商店を経て昭和33年に神野織物㈱を設立し現在に至っておられます。
現社長は5代目にあたられるそうです。
反物の取り扱いから手拭い、タオルと変遷し、今では手拭いやタオルの
専門商社として海外も視野に幅広く活動なさっています。
特に50社を越える協力工場を有し、顧客からのオリジナルな商品の注文に
応えておられます。周年行事などの時の記念品やノベルティとしての
オリジナル手拭いやタオル、また、コンサート会場での写真入り手拭いの販売など、
オリジナル商品が伸びているそうです。
今回お話を伺って知ったのですが、日本の手拭いというのは日本独自のもの
だそうです。注染と言われる本染めのものは、プリントとは異なり、日本独特の
風合いをかもし出しています。
近年ではインテリアとして海外での人気が出ているとか。
そしてまた、販売の伸びはタオルより手拭いの方が多くなってきているそうです。
この本染めの手拭いは職人が手で染めており、製造できるところは全国で
30軒以下だそうで、日本の伝統工芸品としての価値もますます高まってきています。
インテリアとしても注目されてきているこの日本手拭い、神野社長は
『日本独特のこの日本手拭いの良さを海外に認めさせたい』とおっしゃって
おられました。
また、手拭いに似たものとしてハンカチがありますが、ハンカチと手拭いとは
根本的に晒し方が違うのだそうです。
ハンカチは洋晒(ようざらし)といって、自動精錬という設備で短時間に張力や
熱、そして塩素系漂白剤などを付加して晒します。それに対して手拭いは
和晒(わざらし)といって、大きな釜に入れて引っ張りも伸ばしもせず長時間かけて
晒します。ですので、和晒しは綿本来の柔らかさが出るのだそうで、
ハンカチの代わりに手拭いを使うと手に優しい感触を感じることが
できるそうです。また、手拭いはガラス拭きにも最適だそうです。
家のタンスの中に眠っている日本手拭い、ハンカチ代わりに早速使ってみようと
思っています。
神野織物さんとシスポートとのお付き合いはMS-DOS時代にさかのぼります。
当初はTEC社の事務コン「帳作」という伝票発行マシーンを使っておられましたが、
入り数管理ができないことがネックになっていました。
入り数管理とは何個入りのものを何箱売ったらバラで何個に相当するかという管理を
することを指し、ダースで売り買いをすることが多いこの業界では入り数管理が
必要だということで、当社の『はんばいQ』を少しカスタマイズして
使いやすくしてご提供しました。
以来、現在まで『はんばいQ』のファンのお一人として重宝して使っていただいて
おります。
海外で日本手拭いの良さを認めさせたいとおっしゃっている神野社長の夢が
実現し、世界規模で売上が拡大することを祈念しながら、そしてそれが日本文化の
継承と発展に寄与することを確信しながら帰路につきました。
Q-info 第98号 2016年02月発行 【PDF】
受注生産型管理システム 「アシストシリーズ (Assist series)」のご案内
2016/02/18(木)、19(金) 【京都ビジネス交流2016】に出展します。
今年も、公益財団法人京都産業21さま主催の【京都ビジネス交流フェア2016】に出展させて戴きます。
新製品『生産管理「風」 小規模製造業向け販売管理システムはんばいQ-S』を始め
『受注生産型管理システム アシストシリーズ (Assist series)』など、
盛りだくさんでお待ちしております!
小間番号は 「製品開発型 通信・情報関連」エリアの 「A-037」 です。
ぜひぜひ、お立ち寄りくださいませ!!
日時:2016年02月18日(木)~19日(金) 10:00~17:00
場所:京都パルスプラザ 小間番号:A-037
[map addr=”京都パルスプラザ”]
Q-info 第97号 2016年 正月発行 【一丁噛】
皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり
有り難うございました。
どうか本年もよろしくご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
さて、昨年、この新年のご挨拶で軽減税率のことを書きました。
もう一つ気になるのが“軽減税率”の話。食料品などの生活必需品等の税率を
低く抑えるという複数税率を導入しようとしています。
そうなれば、もはや手作業での請求書発行は困難になりコンピュータシステムを
使わざるを得ないことになるかも知れません。
どのような制度になるのか予断を許しませんが、ギリギリになってからでは
システムの導入や対応もおぼつかなくなるかも知れません。
政府の動きに注目し、是非、早めの対応をご検討下さるようお願いいたします。
と書いていたんですね。そしてその軽減税率は昨年末に正式に導入が決まりました。
私たちは戦々恐々としています。ギリギリになってからシステムの改修依頼が
殺到するのではないかと。
はんばいQシリーズは、データの内部構造上は一行毎に税額計算をしていますので
大幅な改修をしなくてもインボイスにも対応できるようになっています。
とはいえ、請求書の出し方などプログラムを修正しなければなりません。
また、各社毎にカスタマイズさせていただいておりますので個別対応が必要な
場合もあります。
詳細なことが決まり次第、早めのご対応を今年も年頭にあたり
お願い申し上げる次第です。
どうか、今年も皆様方にとりましてもいい年でありますようにお祈り申し上げて、
新年のご挨拶とさせていただきます。
シスポート株式会社 代表取締役 米田 明
Q-info 第97号 2016年 正月発行 【Qのほそ道】
恭賀新年♪ 明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ、宜敷く御願い申し上げます♪
皆さんはお正月はゆっくりされましたでしょうか?
私、壱Qも年明けからアクセル全開で仕事が出来るエネルギーをきっちり充電させて戴きました!
今号は、そのお休みをキーワードにしたお話ですよ。
私達には、建機リース業さま向けの販売管理システムもあるんです♪
建機リースの会社は、例えばユンボ(油圧ショベル、パワーショベルカー、バックホー)やダンプカー、
夜間照明などを建設現場に貸し出されます。そしてそのレンタル料を算出して請求書を発行する
お助けをするのが私達のシステムなんです! ※かしこいでしょ~(^^)
よく建設関連は、晴天時お仕事はかどりますが、雨天はお休み・・ってお聞きになりませんか?
ほな、借りてる車は雨の日どないしてんの?って思われますよね。
じつは、一旦返却します!・・ではありません^^;
休車(Q車ではありません)といって、レンタル料の算出から雨天の日を除外するんですよ。
使っていませんからね~!
天候によって左右されてしまうお仕事にとっては、素晴らしい仕組みです♪
その他にも「傭車(ようしゃ)」や「損料(そんりょう)」など、独特の用語がもっともっとありますが
また次の機会にご紹介します~(^^)
では、壱Qも今年から悪天候時は「壱休」ということでお休みしますね・・嘘です^^;
皆さんのところにどんな天候でも笑顔で伺いますので、宜敷く御願い申し上げます!
Q-info 第97号 2016年 正月発行
【読者訪問】
読者訪問 第73回
お伺いした会社 佐々木化学薬品株式会社
お話を伺った方 代表取締役 佐々木 智一 様、取締役 平手 利明 様
事業内容 試薬および化学工業薬品の開発・製造販売
会社の所在地 〒607-8225京都市山科区勧修寺西北出町10
連絡先など TEL:075-581-9141(代表) FAX:075-593-9784(代表)
URL http://www.sasaki-c.co.jp/
京都市山科区にある佐々木化学薬品さんにお邪魔しました。
同社には2年ほど前にはんばいQspをベースにした販売管理システムを導入させていただき
ました。もともと昔のオフコンのシステムを使っておられたのですが、5年ほど前に同社の
HPなどを手掛けているソフト会社に新システムの開発を依頼されました。ところが
何年経っても同社が希望する仕様での運用ができません。プログラムがなかなか思うように
修正されず一つ指摘するとそこは直るが他のところに不具合が出る、またそこを直すと他に
影響が…といういたちごっこみたいな状態が数年続き、こっちが言っていることしたいことが
ちゃんと理解されずに悶々としていたとおっしゃいます。
たまたまそのようなときに私が同社を訪れ佐々木社長とお話する機会を得ました。
システムの現状をお聞きしてピンときましたので、次のようなことを申し上げました。
「ソフト会社は大きく分けて二つの類型があります。情報系と勘定系です。情報系とは、
ホームページの制作とか最近流行のクラウドシステムを使ったいろいろな便利ツール
(例えば乗換案内や観光案内などの情報提供・情報共有システムなど)の開発をやっている
ところです。
それに対して勘定系とは、会計ソフトや販売管理システムなど業務用の
アプリケーションソフトを開発している当社のような会社を指します。情報系の会社は会計や
販売などの業務システムについては疎いところがあり、勘定系の会社はホームページ制作や
情報提供型のクラウドシステムなどには疎いところがあります。
現に当社にHPの制作依頼をいただいてもHPのしゃれたデザインなどは全くの門外漢ですので
うちではできませんと言ってお断りしています。ところが御社が頼まれたソフト会社は情報系の
会社であったが故に、御社の希望される仕様を正確に理解できなかったのかも知れませんね」
この説明に佐々木社長はすっかり納得されたご様子で、「それならばうちのシステムの開発を
やって欲しい」とご依頼いただきました。先の失敗を体験されているだけにかなり慎重に打合せは
進みました。実際にシスポートのシステムを導入されている会社の話も聞きたいということで、
当時稼働しはじめたばかりの京都エレベータ株式会社さんの「エレベータ保守管理システム」の
見学もしていただきました。
それまで使っていたオフコンから画面も操作もまったく変わることに対する抵抗や、社内ルールの
変更、大丈夫ですかという不安の声などに苦労しましたと平手取締役はおっしゃっていましたが、
いろいろ紆余曲折しながら本社、滋賀支店、東大阪営業所、鹿児島営業所の約70台のパソコンを
結ぶネットワークシステムが完成し、現在順調にお使いいただいております。
「慣れるまで大変だったけど、システムが稼働したことで発注が楽になったことや、好きなときに
好きなデータが取り出せるようになったことなど業務の効率化が図れるようになった」と
おっしゃって下さいました。
同社は1946年(昭和21年)に創業され、現在の社長は4代目にあたられます。
創業当時は薬局をされていたそうですが、京都大学などに研究用、実験用の薬品を販売することから
工業系の薬品の取り扱いに重点を移してこられました。
1970年頃は電子工業で薬品を使うというのはメジャーではなかったそうですが、半導体産業の
成長と共に需要も増加しました。
特に京都には多くの電子工業系企業があり、それらの企業の成長と共に事業を拡大してこられました。
ところが近年は半導体産業も海外移転が進み、ものづくり産業が徐々に衰退しつつあります。
そのような状況の中、佐々木社長は国内で競争力のある企業が海外移転しないためになにができるか、
日本のものづくりをもっと活性化するためになにができるかと、ものづくりを応援する立場から
いろいろ考えておられます。コストのみならず環境性能の高いもの、安全性の高いものを
日本のものづくり企業に提供することにより競争力を高めてもらい、日本のものづくりの活性化に
寄与したいとおっしゃいます。
事業ドメインも「化学薬品」→「化学」→「科学」と変化し、さらには科学技術のみならず
営業技術やあらゆる技術の提供ができる会社になりたいとおっしゃっています。
『喜びの創造と技術の革新』を掲げ、“ものづくり支援業”としてお客様が力を持って世界で
戦えるように支援していきたい。困ったことがあれば佐々木化学薬品に相談すればいいと言われたい』
と将来ビジョンを熱く語っておられた佐々木社長のもと、“智”“仁”“和”をキーワードに、
日本のものづくりの縁の下の力持ちとして更なる躍進を遂げていただくことを念じております。
Q-info 第97号 2016年 正月発行 【PDF】
今年も宜敷く御願い申し上げます!
謹賀新年
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